2007年4月23日月曜日

ふきのとう

 ふきのとう(蕗の薹)は香りが珍重される。栽培物は香りが乏しいが。

 『自然暦』(しぜんごよみ)と呼ばれるものがある。
時々の推移を自然の観察に基づいて語られたものである。

 川口孫治郎の『自然暦』に「バッケ花が咲くと熊が出る」とある。
バッケは蕗(ふき)のことである。春になり、蕗(ふき)の花が咲く頃になると
熊が出てくるから注意せよというのである。

 この本には「ふきのとう を 牡鹿が食うと角が落ちる」とも書かれている。
鹿も ふきのとう を食べるのか。そしてその後鹿の角が落ちる時期となるのであろう。

 ふきのとう は蕗の花が集まって包葉に包まれてできている。蕗は雌雄異株である。
蕗はキク科の多年草。海岸などに自生する「つわぶき」は葉の形がふき と似ているのだが
別の植物である。

 ふきのとう は香りが高く、アノほろ苦さが嬉しいのだが、中国ではふきのとう を食する習慣は
無いのだそうな。漢方薬なのかもしれないな。

 ふきのとうの食べ方は
天ぷらが一般的だろう。独活、しどけ、こごみ、タラの芽、行者大蒜、などなどとともに
この時節の天ぷらの定番なのだ。

 ふきみそ(ふきのとうみそ)なんかもいいね。保存がきくし、田楽みそとしても、あまり甘くせねば肴にもなる。

 ふきみそ(ふきのとうみそ)の簡単な作り方はこうだ。
ふきのとう を細かく叩いて油で炒め、味噌とみりん(時には砂糖や蜂蜜も)を加えて煮つめる。

 あるいは 香りや、苦みをまろやかに抑えたいなら
ふきのとう を茹でて水に晒し、絞ってから刻んで炒めたらよい。
 

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